痛いところは、有りませんか?






ねぇ、もう忘れた?
あの時。



「イヴちゃん?」



私を。



「…、何ですか?お義母様。」
少年は、振り返った。
陶器のように白い肌。苺のように柔らかそうな唇。
大きな宝石のような瞳。それを縁取る長い睫。
美しい金色の巻き毛が肩や背中に流れて、ふわりと揺れ、落ち着いた。
発する声は、カナリアのように澄んでいる。

「何を見てるの?」
「鳥。」

その少年、イーヴルの隣に彼女はそっと立った。

「まあ、可愛いわね。とても。」
「はい。」
「あ、イヴちゃん。ママねお茶を煎れたの。一緒に飲みましょ。」
「ええ、頂きます。」



私を。



「?イヴちゃん、どうしたの?どこか痛いの?」



わたしを。



「…いいえ。どこも。」




ワタシを




「痛く、ないです。」








コロシタ デ ショウ ?





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イーヴルさんの幼少期。

本当は彼、幼少の頃は義母の影響で、
言葉が 訛 っ て た んです。
修正前は、二人共訛ってたんですが、
読みにくいので修正しました。

【修正前】
「なん、かあ?」
「ああ、かーよいなぁ。ずぎゃん。」
「あ、イヴちゃあ。かぁ、ちゃ、ながしたが。くう?」
「はー。いただがぁ。」
「イヴちゃあ、どぎゃんなぁ?どぎゃんたいたいなぁ?」
「…なー。どぎゃんなー。」

と、こんな感じです。(笑)


2005/7/14 原文完成。