第一話




開けていた窓から、いきなり部屋に飛び込んで来た丸い物体。
『プゥプルル・プープル・プルール三世』とか言う名前で。
そのプー太郎は、神国のどっかから、わざわざ『マジカルマスター』を
探しにやって来たそうだ。

「さあ、まずは基本の変身魔法からっぷぅ!」
と言う訳で、何気に薄いピンク色をしている丸い生物(?)は、張り切っている。

で、選ばれたのは、 俺 。

「もう、聞いてるっぷぅか?!
 変身が出来ないと、悪の魔女にやられるっぷぅ!
 いや、魔女よりも先に、その手下にやられるっぷぅ!!」
「だから?」
「ぷぅ?」


「俺は嫌だ、って言ったよな?
 何だよ、『マジカルマスター』って?悪の魔女?っは!馬鹿げてるな。
 そんなの、小学生だって騙されねぇよ。
 俺は暇じゃない。」


今、高2で受験が待ち構えてんだ。
付き合ってられるか。

「誰かと、俺を間違えたんじゃねぇの?」

だいたい、その手の魔女っ子とか。正義ヒーローのホラ話なら
父親と、母親からウザイ程聞かされてきたんだ。
(その所為で、ガキの頃すっげぇ恥かいたんだからな。)


「…ぷぷぷぷぷぷぷっぷぅっ!!」
「・・・?」




「間違えてないっぷぅ!!!!」

「!!・・・。!」

怒ってるようだ。




「柳川 聖夜!性別 男!17歳、高校二年生!171p!
 テストでは上位30位キープ!だが、ルックスはまあまあの地味系!!
 運動神経は普通!特に特記する特技なしっ!
 故に、彼女いない歴、イコール、生きた年数!!」




「じゃかしいは、ボケェ。」


人が気にしている事を、ずけずけと。


「帰れ!」
「いやっぷぅ!」
「五月蠅い!!」
「魔女と戦うっぷぅ!!」
「嫌だ、つってんだろ!!!」
「もう、決定事項っぷぅ!!!」
「知るかそんなもん!!!!」
「まずは変身魔法からっぷぅ!!!!」



「いや、マジ帰って下さい。」










…そして俺は、魔女っ子になる事になった。