第五話




時間がたつのは早いもので。

最初の襲撃から、一週間たった。
今日も怪物と戦い、どうにか勝った。
これでもう3体目だ。



「・・・はぁ。」

やっと帰ったきた。
部屋に入ると早々、制服の上着を脱ぎ、ネクタイを緩め、ベルトを外したら、即ベットに倒れこむ。

「…つかれた…」

今日の怪物は、ぬるぬるしていた。
体を拘束された時、とんでもなく嫌な鳥肌がたって。
マジ、ほんと。気持ち悪かった。

これがまた触手みたいで、ぬるぬるしてて、しかもぶにぶにしてるんだ。
脂肪の塊的な。ちょっと硬めの。
その上、突起物がいたるところあって。
それが、太ももの内側をずず‥っとなぞってきて、あああああああああ思い出すな!!
思い出すと、尚更気持ち悪い!!!!


なぞられた気持ち悪さを、直接太ももの内側に感じて、
ズボンの上から汚れをこすって落とすみたいな動きをしていたら、
プー太郎が心配そーな目で見てきた。(お前、頭おかしい的な意味で。

「聖夜、疲れてるっぷぅか?」
「‥疲れてないように見えるか?」

正直、本当に疲れている。
戦った後は、そりゃぁ当然だろうが。
ものすごく疲れる。
体が重くて、精神的にもしんどい。
ベットに寝転がったら、そのまま溶けてしまいそうだ。

“戦う”って、身を削るもんなのかな。

「疲れてるなら、さっさと寝るっぷぅ。疲れを明日に持ち越したら駄目っぷぅよ!」

優しいのか優しくないのか、よく解らんが。
もう、どうでもいい。
俺は寝る。


「・・・・・・・・・」







夢を見た。
怪物が襲ってくるけど、暗くて姿形がよく見えない。
また、体を縛られて、気持ち悪い思いをするのかと思って。
ちょっと怖くなって、泣き出したかった。
けど、声がでなくて、自分が聖夜なのかセイヤなのか、よく解らないくらい、視界が狭い。
声が出ないと解って、必死になって足を手を動かして、どうにか首も動いた。
そこで、目を開けようと手を目元にやって目蓋まぶたに触れた。
多分、暗くて狭いのは目が開いてないからだ、と思って。
目を開けたら、女の後ろ姿が見えた。
長い髪で、綺麗だなぁ、って思い。
それから、ああまだ夢の中か。
でも、さっきの夢より全然いい。
その女が、薄明かりの中何かしている。
何かな。気になって、何故か手を伸ばした。
届く気がしたんだけど。届かない。
視界に自分の手が映って、俺は聖夜だって気付いた。







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ちょっと行間を広くしてみました。
少しは読みやすくなったでしょうか…。

20090308 書き下ろし。