Memoに記載しました文章及び絵を纏めました。
加筆修正有り。

黒字・本文
青字・一人言

下に行くほど新しいです。

2009年10月。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2009/10/02
大きなシャツ


僕の事、見た?
見開いた目の濡れ方とか。
半開きの口から漏れる喘ぎ声とか。
見たんでしょう?

だって君、嗤っているもの。

口元を、手で隠すのは其の証拠。


飼い慣らされるのは好きじゃないから、僕は抜ける。
そうでしょう?
麻痺した感性が、そのまま死んでいくのに堪えられない。

あ、僕をまた見たね。
そんなに優しい手で触れたって、下心を隠す気もない。

君の匂いがする。
大きなシャツを勝手に着てみて、眠りに付く。
後からベットに入ってくる君は、また嗤うだろうね。

下心を隠す気もなく。


女の子が男物のシャツだけ着てるのとか可愛いよね。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2009/10/04
AさんとBさんとCさん。


AさんとBさんがいます。
Aさんは私です。
Bさんは私から生れ落ちたものです。
まったく別の固体。
だけど、よく似ているそうです。
それは私の血肉から出来たからでしょう。

とてもとても愛おしく、どうしてだか安らぐのです。


AさんとCさんがいます。
Aさんは私です。
Cさんは私から生れ落ちたものです。
まったく別の生物。
けれど、やっぱり似ているようです。
それは私の肉体から生まれたからでしょう。

どうしようもなく愛おしく、これも同様に安らぐのです。


BさんとCさんがいます。
Bさんは私から生れ落ちたものです。
Cさんも私から生れ落ちたものです。
二人は同じ遺伝子。
なのに、あんまり似ていないのです。
それはきっと私を見て育ったから。


でも本当は。
一番似ていないのは、そう私。

当たり前ですね。

BさんとCさんがいます。
二人は唯一無二。
二人は一蓮托生。

どうして私から生れ落ちたのに、 この血肉を分けたのに。

ああ、愛しいです。
どんなに語らいでも、伝える事が出来ないくらい愛らしいのです。

それはきっと、私に、似ていない。からなのでしょう。ね。



我が子はなんにしても可愛いの法則。(キリッ
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2009/10/09
無能


ああ畜生。
白痴と変わらん。
言葉は不明瞭。
こんな時間だ。
知らない間に置いてけぼり。

優しい人。
けれど関係性はなし。
その優しさで、俺が濡れる事はないから。


急かしたいのに、会えば終りな気がして億劫。
彼は誰だ。
俺じゃない。
彼は彼だ。

何ものにも変えがたい、彼は特別。

迎えてくれる優しさは、注いだ愛情以上に包み込む。

ああ、もうこんな時間なんだ。
約束なんか破棄したい。
どうでも良い男は鬱陶しい。
にやけ顔に反吐が出る。


少しは楽が、出来るんだろうか。
したいんだろうか。どうだろう。



約束したは良いけど、出かけるの面倒ってのはよくある。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2009/10/12



やっぱり。

それだけで、充分。

それしかないのよ。


やっぱり。

そのあとの言葉はなし。

何故か、なにもない。


必要とか不必要でなく、

なにも、ないの。

そう、なにも。ない。



これ、別に記載しなくても良かった気がする。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2009/10
僕の妹


二つに結んでちょうちょを留まらす。
お気に入りの赤いリボン。

ママに内緒でシーツの中でカクレンボ。

ピアノの練習なんていやなの。
フランス語もむずかしくて、お口がすねちゃう。
ワルツはねむくなっちゃうの。

お兄様、どうしてわたしだけなの?


むりやり結ぶお気に入りリボン。
短い髪をつっぱねて。

パパに内緒でマスケットで兵隊ゴッコ。

有無を言わさずお兄様を道連れ。


『       。』

お兄様、どうしていつもそう呼ぶの?
わたしにだって名前があるわ。

ディナーは息がつまるの。
ナイフにフォークの使い方、スープはこうよ。
退屈なおしゃべり、あくびを殺して。

お兄様、ねえわたしの名前を呼んで。

『僕の 。』

ねえ、きこえないわ。
もう一度、もう一度呼んで。


そうじゃない、違うの、違うのお兄様。

わたし、そうじゃないわ。

だって、お兄様と違うもの。

ベットの中で診たでしょう?

わたしの体に空洞があるって。
だからピアノもフランス語もダンスも上手く出来ない。
お兄様がそう言った。
それをお兄様が塞いでくださる、って。

もう、そんな風に言わないで。

『僕の妹。』


『僕の妹。』



これ、お兄ちゃんが妹に手を出したんじゃなくて、女だからっていう理由の習い事が嫌いで、
お兄ちゃんが好きな妹がお兄ちゃんに迫って、
お兄ちゃんが「僕達は兄弟なんだ。君は僕の妹なんだ。」って説得する意味で妹って呼んでる話です。
でも妹は兄弟で有るのが不満で、恋人みたいに名前で呼んでほしい、みたいなことだった気がするけど、あれどうだっけ?
さわやかな感じにしたかったのに、こんな事になってしまったのは覚えてる。
そうだ、妹のお兄ちゃん好きは、(妹から見て)何でも出来る兄に憧れる気持ちが、おませな妹は恋と勘違いして、
お兄ちゃんになれば自分もいろんなことが出来る、自由になれるみたいな曲解をして、あたかもお兄ちゃんがそう言った、
みたいな思い込みに発展して、お兄ちゃんとっても可愛そうww

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2009/10/18
全色網羅。


黒い服、黒い靴、黒い私、黒い髪、黒い目々、黒い蜜、黒い月、黒い夢。
私何処、私此処、それは誰、私わたし、遠い日の少女死す、黒い夢見せ付けて、
引き摺るの、なびかせる、黒いスカート。

君は誰、私既知、それはそう、君は私、私君、君は私、あれも私、これも私、ど
れも私、全て君なの。

白い日々、白い光、白い僕、白い肌、白い手々、白い砂糖、白い夜、白い夢。
貴方何処、僕は此処、それは支配、恍惚と頬を染め、混じりあう、融けていく、
撫で下ろす、探り出す、引き裂いた邪魔な物、白いワイシャツ。

私貴方。
君は私。
僕の貴方。
私わたし。
私此処。
貴方何処。
僕は側。
貴方私。
私此処。
私全て、貴方が良い。
僕は全て、貴方奪う。
僕の此処。
私これ。
素敵な色、私僕、全ての色、愛でて舐め、愛し笑い、綺麗な絵になってくの、私僕だけの色、全色網羅。



全色=白と黒=世界は貴方と私で充分、みたいな話。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2009/10/21
瓶詰胎児


期待しすぎで日付が先走り。
応える事など無いと言うのに。

瓶詰胎児をあたしに頂戴。
二つ頭の少女が良い。
瓶詰胎児をお部屋に飾るの。
レエスのカーテンを背景に。

開かない瞼の瞳の色を想像しては。

きっと碧よ、と。


はあ。


うっとり。



神様って畸形多いよね?畏怖ととるか特別ととるかは時代とか文化とか人によるよね。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2009/10/24
意味を持つのは。


瞬くのを惜しむ夕焼け色。
甘い薫りにほころぶ口元。
貴方がいれたお紅茶は、それだけでもう美しい。
カップに口付け。

ああ、あったかいのです。


安らぐ所は何処だろう。
涙は煌めくが悲しいもの。
君がもう、そんな気持ちを食べずにすむような。
それは何処にあるんだろう。

柔らかい唇を指でなぞると、泣きながらも指をくわえる。

早く僕が作らないと。

趣向を凝らした言葉より、貴方の何でもない言葉。
それは、ずっとずっと素敵なのです。
単調な可愛いも、安直な愛してるも、貴方の声で意味を持つ。

初めて言葉を知りました。


君が作るのは、昨日と同じこんがりキツネ色のフレンチトースト。
昨日と違うのは、一段と甘い、異様なまでに砂糖の味。
このまま、君と同じ中毒に成るんだろう。

それがきっと、求める安らぎ。


ベットの中での睦言。
君に貴方にささやく。
明けていく今日。
貴方に君に、愛してるの前に舌を交わらす。


ああ、はじめて意味を持ちました。



同じ言葉でも、くれる人によって意味も大事さも変わる、ああ無常。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2009/10/27
求愛


この手が作り出すのは、今晩の糧。
眠りに包まれるようにと、刃を滑らす。
ほら、おいしそうでしょう。
これから、もっと美味しく成ります。
振り掛ける、この粉はなぁに?
知らない訳ないでしょう?

この口が紡ぐのは、愛の言葉。
恋して堕ちてと、願い事の様に、うわ言の様に。
ねぇ、きこえるでしょう。
それから、今度は貴女の番です。
わたしのそれと同じ様に、わたしに言うの。
「愛してるわ。」

ええ、そう何度もなんども、憑き物の其れに似た。

ワタシ に 言う コトバ は 


知らない訳ないでしょう?

そう、わたしとおなじおもいを、ことばを。


「愛してる」

「貴女だけ」

「あなたしかしらないの」

「あなたしかいらないの」


ほら、かんたんでしょう?



ほら、簡単でしょう?って絵を描く人を思い出すww
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−