Memoに記載しました文章及び絵を纏めました。

黒字・本文
青字・一人事

下に行くほど新しいです。

2008年3月から終り頃まで。



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2008/03/09
何も言わすな。


もう何も言わないで。
言い訳なんか聞きたくないの。
貴方が好きなように愛せば良いじゃない。
そうして頂けると、あたしとても嬉しいわ。


冷たい空気。
肺に届いてやっと気付く。

声を紡ぐ、あたしの口脣くちびるは乾いていた。


もう何も考えたくない。
気持ちの良い事ばかり重ねてはいけないの?

もう何も言わないで。
言い分も理屈もいらないから。

ただ貴方の好きなように。

安易な愛の言葉はいらない。
強欲な辱めなら歓迎するわ。
言い訳は止めて。
繕うのは止して。


あたしから貴方の口を塞がないといけないのかしら?


こんな口脣で?
本当に、
宜しいの?



「止(や)めて」と「止(よ)して」あたりで、舌を噛みそうになります。
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2008/03/10
知らずに食べた。


彼は何度も“愛してる”を口にする。
毎日、何度も、呪文のように。

愛しい人、とでられ求められ。
毎日、何度も、儀式のように。


愛する意味を知らずに食べた。
あかい林檎。
あたしはアリスでいられなかった。


夢に見た。

お菓子の家。
綿菓子の雲。
金平糖の星。
砂糖液シロップの雨。

素敵な王子様なんていらなかった。


けれど、本当は

いえ、今でも…!


愛する意味を知らずに知った。
あたしに教えて下さいませ。
耳元で。指を絡ませ。足を開かせ。

愛する意味を。
愛する行為を。

この行為を。


彼は毎日、何度も、求める。
意味もよく解らないまま、あたしは応じる。
それがただ、ひたすらに、気持ちのいい事であると、

それだけは知っているから。



徒然なるままに。
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2008/03/13
お掃除を。


排除すべし。
迫害されてしまう。
大嘘付きだ。
薄情な。調子にのった。勘違いも甚だしい。

排除すべし。
彼女の中から排除すべし。


そっと鍵を開けて、一安心。
誰もいない。
誰かがいるだけで憂鬱なんだ。


今日逢ったあの女性は、とても優しい方だった。

今日だけの、その場だけの、優しい女性。


誰でもないアレ等が。
彼女を殺した。
皆みんな大嫌い。
何度信じようと結末は裏切り。
何度ページをめくっても、同様。


綺麗事が嫌いです。
私の人生において、それが真実であった事など無い。

綺麗事が嫌いです。
生温くて気持ち悪い。ふやけて汚い。こっちに来るな。
私に触るな、汚らわしい。


あの子は独り善がりの独り上手。


まぎれもなく、彼女を傷つけた。
それを知らずに今も。
どうせ、今も。
笑っているのでしょう。

知る由などない。

教えないのだから。


排除すべし。
抹殺されたし。
迫害されて。
大嘘付き。
薄情。
調子にのった。
勘違い。
虫の良い。


先刻通り過ぎていった、あの女が一番憎い。


排除すべし。
抹殺されたし。
彼女の中から排除すべし。
抹殺されたし。排除すべし。



リズムは好きなのに。
あんまり、面白くは無いかな。
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2008/03/14
いつもよりとても…


彼はすこぶる機嫌がいい。
いつもの様に、いじけてみせたり意地悪を言ってみたり、
はたまた、拗ねてみたり優しくしたり猫撫で声を駆使したり。

特に何度も言うのが、そう感嘆の溜息と共に。
やっと僕だけを見てくれる。
結果だけみれば確かに、そう。


僕は心なしか嬉しい。
彼はすこぶる機嫌がいい。


なのに現実の今日、彼女は泣いていた。
ああ、僕が泣かしてしまったのかな。
過程だけ見れば。



良くも悪くも、僕から出た結果。
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2008/03/18
ウィキペディア調べ。


『今、人気のワンちゃん!すべて紹介しまぁす!』

テレビから陽気な女性アナウンサーの声。
食い入るように見ていた彼は、ぽつんと声にだした。

「なあ、バター犬っているじゃん。」

「・・…あ?ああ。いるっつーか、まあ、いるな。」
いきなりの発言で少々声が遅れた。
まあ、寮で同室となり長い付き合いだ。
こんな世迷い事的な発言は慣れている。
かまわず続ける彼。


「なんかちょっと思ったんだけど。
犬って本当にバター好きなんかな?」


「 … 知 る か 。 」

「実はあいつら、そんなバター好きじゃなくて、
ただ、バターを嘗めろって教えるこまれてるだけなんじゃないかと。」
「・・・」
「てか、俺ね。あんまりバター美味しいって思わないんだよー。」
さっきの「知るか。」の言葉などまるきり聞いてなかったように、話す話す。
もう放置してやろうとも思ったが、
思わずつっこんでしまった。


「この冷蔵庫に入ってるは、

   マ ー ガ リ ン だ。」


「…・・・・ マ ジ でぇ !!!!?? 」

「ああ。」
「だ、だまされた…っ!」
「書いてあんだろ!」



懐かしいネタ。
バターって美味しい事をつい最近知りました。
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2008/03/17
雨音。


ね、聞こえる?


昨晩の寒さは、この雨のお知らせだったのね。
体を包み込むような涼しさ。
程よい倦怠感。

白い指をなめらかに滑らす髪。
黒く黒く、白を浮き立たせた。
薄い口脣をなぞり、爪を甘噛み。
顎を輪郭を体を包み、小さい存在を確認する。


いい天気だね。


彼は雨が好き。
彼女が心地よく眠っているから。
彼女が何処にも行かないから。
彼女が雨が好きだから。
彼は雨が好き。


今日はちょっと不注意。
口を尖らせて、怪我した手の甲を撫でる。
4ミリ程度の怪我。
寒さで震えている子犬を撫でるように。


彼は彼女が愛しく。

彼女は彼を許してしまう。



雨好きです。
しっとり、じめじめした感じが、眠たくなる。
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2008/03/20
お綺麗ですね、と微笑んで。


私、見捨てられる。
ただただ、優しいだけの言葉を重ねて
それは疑いを強めるだけ。

嘘つき!

私は罵った。
だって嘘でしょ。
私が喜ぶ言葉を吐き捨て、私が卑しくも悦ぶ姿が面白いんでしょ?
だったら、いつでも嘘つきでいてよ。


世界が全部嘘なんです。
綺麗事を並べ立てて、それらしく繕っているだけなんです。


同じ所を行ったり来たり。
もう愛想が尽きた。
傷つく勇気もないのなら、一生そこで傷を舐め合っていろ。


すぐにでも、私は見捨てられる。
誰かが私を見た!
でも、見なかったふりをした!
目を逸らした!
意識から消去された!


皆嘘つき!
私、知ってるんだから!


今までの行いを思い返して。
私の選択肢が「疑う」しかないのは当然。


「愛してる」なんて簡単に言える。
口だけ、皆口だけ。
ホントは愛してなんかいないんだ。
私は知っている。
愛してないでしょ。
私は知っている。
愛されない事。
私は知っている。



あああああ、おもしろくね
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2008/03/21
あの子が知りたい。


隠れん坊。
捜せ、捜せ。
あの子が知りたい。
見た事もないのに、あの子が知りたい。

今、髪がちらりと見えた。
私と同じ、黒い髪。
あ、足音。
軽くて、すぐに消え失せる。


あの子が欲しい。
あの子じゃ解らん。
相談しましょう?
そうしましょう。


こそこそこそこそ…

彼女の心が覗けたならば。
あの子の姿が見えるかも。
きっときっとそうだよ。
だって彼女の中の私はきっと。
まだ見ぬあの子のはずだから。
あの子が知りたい。


鬼ごっこ。
逃げろ、逃げろ。
誰から逃げる?
ひたすら逃げろ。
どうして逃げる?
解らないから。

誰が、何が追いかけて来るか解らないから。
振り向いたら駄目だ。
走り続けろ。

ああ、でもでも。
ねぇ…


後ろの正面だぁあれ?


あ、あの子が。
え、どの子?
ほら、あの子だよ。
だから、どの子?
見えなかった?
誰もいなかった。

いたよ、あの子が。
ねぇ、追いかけようよ。


私を通して下しゃんせ。


行きは良い良い、帰りは怖い。


贄にこの子を置いてゆきます。


生きは良い良い、還りは怖い。


怖いながらも、私を通して下しゃんせ。



とおりゃんせの歌が好きです。
生きは良い良い、還りは怖いー。
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